「九州工業大学女子工学シンポジウム2024」を開催しました!

2024年5月18日、戸畑キャンパスインタラクティブ学習棟MILAiSにて、「九州工業大学女子工学シンポジウム」を開催しました。高校生を中心に学内外から72名の参加がありました。

教員による講演では、大学院工学研究院物質工学研究系の高瀬聡子助教が「お母さんは地球を救いたい」、大学院工学研究院宇宙システム工学研究系の寺本万里子准教授が「今年は大荒れ!宇宙の”天気”」と題して、自身の研究テーマや理系の進路を選んだきっかけを話しました。

また、学生発表では、8名の学部生・院生が、等身大の九工大生の目線で、分野の紹介や研究でいま取り組んでいること、学生生活の楽しみ、大変さ、やりがいなどを話しました。発表者の学生さんは、工学分野の面白さや、研究内容を分かりやすく伝えるため、イラストや図を使ったり、身近な例に置き換えるなど、学会での発表とはまた異なる難しさにチャレンジしながら、何度も発表資料・原稿のブラッシュアップに取り組みました。

その後のテーブル交流会では、参加者の皆さんと九工大の教員・学生が一緒になって時間を過ごしました。発表内容や研究テーマについての質問や、進路選択の相談など、それぞれのテーブルで活発なやり取りが行われました。

本イベントが、地域の皆さまと大学のつながりの一つになること、これから様々な選択をする子どもたちの興味や視野を広げるきっかけになることを、期待しています。
ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。

来年度も開催の予定ですので、学内の皆さま、地域の皆さま、ぜひご参加ください!

主催:工学女子シンポジウム実行委員会
共催:W for W Kyutech
後援:北九州市、一般社団法人明専会、九州工業大学若手工学アカデミー、有志企業の皆さま

高瀬聡子先生(物質工学研究系・助教)の講演「お母さんは地球をすくいたい」では、ソフトボールに打ち込んだ子ども時代や科学に興味を持ったきっかけになった偉人のことば、そして今現在の研究活動についてお話いただきました。「子ども達に住み続けられる地球を残したい」というお母さんならではの熱い思いで、世界の資源問題を解決に導く”ナトリウムイオン電池”の研究をされています。「高校の教科書に載っている化学のセオリー、実はほんとじゃないかもよ?笑」と楽しげに語る高瀬先生。大学ではどんな化学の世界が展開しているのでしょう?

寺本万里子先生(宇宙システム工学研究系・准教授)の講演「今年は大荒れ!宇宙の”天気”」では、学生時代の進路選択の経験や、近年注目のあつまる「宇宙」に関する現在の研究活動についてお話いただきました。オーロラに興味があった学生時代、自分の興味を追求して進路を選んだという寺本先生。周りは男性が多い環境でも、自分の興味のあること楽しいことを追求してきました。現在は、近年急速に進んでいる宇宙空間の利用や開発に欠かせない「宇宙の天気の情報」について研究されています。寺本先生らしい元気いっぱいのテンポでお話いただきました!

宮上桜子さん 竹本愛里さん(マテリアル工学科)「工学部ってどんなところ? ~工学部女子のイママデとコレカラ~」では、工学部での学生生活の様子やマテリアル工学科での勉強についてお話いただきました!

伊東奈月さん 小田瑞月さん 加来綾夏さん(大学院工学府・国土デザインコース)の「Let’s !ドボク女子~私たちの工学ライフ~」では、橋・道路・街を創る、社会の縁の下の力持ち「土木」の世界の魅力についてたっぷりお話いただきました!加えて、それぞれが取り組む環境に配慮したコンクリートの開発やインフラの維持管理の手法の開発についてお話いただきました。

小中美海さん(大学院工学府・機械宇宙システム工学コース)の「ホンモノの宇宙を学ぶ」では、九工大の衛星プロジェクトのリーダを務めた経験に加え、現在とりくんでいる衛星の事故や故障を防ぐための研究内容についてお話いただきました!

松本夏鈴さん(大学院生命体工学研究科・生体機能応用工学専攻)「知ってる!?身の回りで活躍する微生物たち!」では、大学院進学のきっかけと、微生物を活用した実験と研究についてお話いただきました!

テーブルセッションでは、大学院生・大学生や教員が、参加者の皆さんとグループに分かれて交流をしました。具体的な進路の相談や、大学生活についての質問など、にぎやかな時間となりました。